CASE STUDY導入事例

CASE STUDY

ケーススタディー 14
東洋合成工業株式会社 様

将来性のあるクラウドサービスへ!!
機能拡張性と運用安全性を見据えた決断!

PROFILE

東洋合成工業株式会社様

東洋合成工業株式会社 様

東洋合成工業様は、半導体やフラットパネルディスプレイの製造に使われる感光材や高純度溶剤などの素材をつくっている化学会社です。
感光材は、経済産業省選定2020年版グローバルニッチトップ企業100選に選ばれ、世界シェア50%を誇ります。
同社が提供している製品は、いわゆる消費者向けではありませんが、皆さんの暮らしのなかで欠かせないスマートフォンやパソコン、生活を豊かにする香水やシャンプーなどのトイレタリー製品など、さまざまな身近なものに使われています。
東洋合成工業様は、化学技術を核とした素材の力で、世界の皆さんの便利で快適な暮らしを支えておられます。

設立 1954年9月
本社所在地 東京都台東区浅草橋1丁目22番16号 ヒューリック浅草橋ビル8階
事業内容
  • ディスプレイ(液晶並びに有機EL)用、並びに半導体用として各露光波長に対応した(紫外線、KrF、ArF、EUV各世代)感光材、ポリマー製品
  • 半導体・電子材料向け高純度合成溶剤、香料向け化学品、液体化学品の保管管理・物流倉庫業
URL https://www.toyogosei.co.jp/

クラージュ クラウドサービス導入のきっかけ

~OSバージョンアップに伴う既存システムリプレース~

東洋合成工業株式会社 齋藤様
弊社では2019年まで、他のシステムでの借入金管理を行っておりました。
OSのサポート切れに伴い、スタンドアロンタイプの既存システム自体をバージョンアップさせる必要がありました。
既存システムを最新版にバージョンアップすることでOS対応する方法もありましたが、長く使用してきたシステムだったため、市場では他にどのようなシステムがあるのか、更なる高付加価値な製品がないか、
当社の借入形態、シミュレーション機能、その他の必要機能を満たしているか、OSのバージョンアップやサポート終了に左右されない方法はないか
という視点で、システムリプレイスを含め、広く検討を開始しました。
その中の一つとしてアイディーエスさんのクラージュを候補として検討することになりました。

東洋合成工業株式会社受付

自社業務とシステム運用のFit&Gap

~OS依存からの脱却 機能拡張計画への期待~

経済産業省認定2020年版グローバルニッチトップ企業100選に選ばれた感光材

経済産業省認定2020年版グローバルニッチトップ企業100選に選ばれた感光材

東洋合成工業株式会社 太田様
実は以前、現在使用している借入金管理システムを導入する際、クラージュを検討したことがありました。
今回クラージュのデモンストレーションを見た際、操作性や使い勝手が非常に良い印象を受けました。
そこで、導入版とクラウドサービス版のラインアップがありましたが、OSへの依存回避と、サーバーやバックアップ環境等の構築、維持コストの削減のため、クラウドサービス版を中心に検討しました。

まず実際に自社業務での運用イメージを検証するために、試用機をお借りし、月次業務、四半期業務について、操作・運用・帳票類の検証を行いました。
自社の既存業務に対し、クラージュではどのような帳票が活用できるか、操作性についても、都度、アイディーエスさんと相談・ご提案頂きながら、しっかりと検証させて頂き、検討しました。

検証・検討の結果、操作性や使い勝手は良いものの、コミット付きタームローンなどの複雑な借入形態については、クラージュ標準機能では、運用が少し煩雑な部分がありました。
また、当社の会計システムへの仕訳連携という必須要件部分では、クラージュ機能のカスタマイズ対応が必要でした。
仕訳連携はカスタマイズを行うとしてもその他一部煩雑な運用部分については、課題として残る形となっていました。
そのような中、アイディーエスさんより、今後のクラージュの機能拡張ロードマップの説明を受け、導入時点では対応できていない機能も、ロードマップスケジュールでは将来的には標準機能としてラインアップ頂けるとのことでした。
また、ユーザーからのニーズを収集し、新たな機能やサービスを追加していくことも可能というアイディーエスさんの方針も説明頂き、多様化する資金調達方法に対するアイディーエスさんの取り組み姿勢も確認することができました。

このような経緯によって、OS依存からの脱却と、機能拡張への期待から、クラージュのクラウドサービス版を導入することに決めました。

クラージュクラウドへの移行

~スムーズな移行と効果を実感~

東洋合成工業株式会社 齋藤様
2019年5月よりクラージュへの移行プロジェクトを開始しました。
移行に関しては、既存システムでのバックアップデータを基に移行作業を行いました。
クラージュへ移行するにあたり、初期マスタ設定や項目、将来的な汎用性を見据えた上で、アイディーエスさんの担当SEさんと相談させて頂きながら決めていきました。
契約データの移行については、既存システムで管理していたデータをすべて移行することが前提でしたので、移行結果証跡データを基に、過去データが移行できているかどうかの検証を行いました。
また、カスタマイズを行った仕訳連携にかかわるフェーズでは、アイディーエスさんが当社の会計システムでの導入実績があったため、比較的スムーズに進めることができました。
具体的には、仕訳連携テスト用データを頂いた上で、当社会計システムのテスト環境へ仕訳投入し、当社会計システムと仕訳連携できているか、財務諸表上の数値が正しく反映されているか、監査に対応できるデータ・帳票条件を満たしているかの確認を行いました。
そして、各項目が適切に運用できることが確認できたことで検証が完了し、無事スケジュール通り導入することができました。

2020年10月に竣工した第4感光材工場(千葉県香取郡東庄町)

2020年10月に竣工した第4感光材工場(千葉県香取郡東庄町)

導入後は、既存システムとクラージュでの運用を並行稼働させ、両システムから抽出される数値、監査に対応できるデータの検証を綿密に行いました。
その結果、単独稼働を前倒しし、リプレイスを行うことができました。
本格運用後も、不明点があった際には、電話やメールなどで的確にアドバイスをいただき、現在の安定稼働を維持することができています。

加えて、月次業務の入力作業の簡素化や入力ミスの軽減につながっており、シミュレーション機能を活用した予算作成業務では、エクセルシミュレーションからの脱却ができました。
何通りものシミュレーションを行った場合でも、バックアップ機能によるデータ復元ができ、前提条件を変更した場合でも柔軟に対応できるため、迅速かつ正確性が増し、非常に導入効果を実感しています。

予定より少し遅延はありましたが、機能拡張計画のロードマップにもあった、コミット付きタームローンなども、新機能としてリリースされることになり、さらに業務の効率化が実現できています。

今後のクラージュ

更にクラージュに期待すること

東洋合成工業株式会社の方々

写真左から
東洋合成工業株式会社
情報生産性向上推進部 小林様
経理財務部財務課 太田様
経理財務部財務課 齋藤様

東洋合成工業株式会社 太田様
今回クラージュ導入により、OS依存からの脱却、月次業務の効率化、正確性の向上、予算作成時のシミュレーション機能の拡張性への期待が深まったと認識しています。
今後も新しい金融商品や新技術の浸透があるかと思いますが、現状でも改善頂きたい機能もありますので、更なるクラージュの発展を期待しています。
今後ともよろしくお願い致します。

IDSプロジェクト責任者

IDSプロジェクト責任者 川村 直之

川村 直之

プロジェクトの開始段階からお客様に多大なご協力を頂いたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
正確かつタイムリーなお客様からの情報のご提供が、プロジェクトの成功に繋がりました。
財務会計システムとの連携等、難易度の高い要件部分もスムーズに進めることが出来たことが強く印象に残っています。
クラージュのさらなるパワーアップのためには、お客様からの忌憚のないご意見が必要です。
今後もお気づきの点がございましたら、積極的にご意見をお聞かせ下さい。
東洋合成工業株式会社様にとってクラージュが今以上の存在になれるよう、メンバー全員で邁進してまいります。
この度はご導入誠にありがとうございました。