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2023.9.26

COURAGEUX

資金調達

社債のメリットデメリット、適切なタイミングや状況をわかりやすく解説

社債のメリットデメリット、適切なタイミングや状況をわかりやすく解説

私たち企業が成長と拡大を続けるためには、しばしば大きな資金が必要となります。
その資金調達手段の一つとして挙げられるのが社債です。 

社債とは、企業が外部(投資家)に対して、長期の資金調達(借入)を目的に
約束された期間と利率で資金を返済することを保証する債券(証券、証明書、紙)
のことを言います。 

これにより、企業は新しいプロジェクトや設備投資、運転資金の調達など、
さまざまな目的で外部から資金を得ることができます。

社債発行のメリットとは?

社債を発行することのメリットを、他の資金調達の方法と比較しながら解説します。 

多様な資金調達 

社債の発行により、企業は銀行融資以外の資金調達手段が得られます。
これにより、企業は資金調達の柔軟性を高めることができます。 

低コスト 

債券市場は通常、利子率が比較的低い状態で安定していることから、企業は利子率が比較的低く資金を調達できるため、負担が軽減されます。 
具体的には、企業が必要とする資金を低金利で手に入れることができるため、無駄なコストをカットでき、その資金を他の戦略的な投資や市場拡大のための資源として使用することができます。 
結果として、企業の競争力が増大し、その健全性も向上させる可能性があります。 

経営権の維持・安定性 

社債は株式とは異なり、資金提供者(社債の保有者)が企業の経営に関与できる権利を持たないため、 新たな株主が参入することで企業の方針が大きく変わる可能性や、 株主の間で経営に対する意見の相違で対立が生じる可能性など、 経営の安定性に影響を与えるリスクを回避できます。 

条件設定の柔軟性 

企業の経営方針や状況に 応じて、返済期間や利息率などの条件を設定することができます。 これにより、最適な資金調達が可能となります。
また、返済方法やタイミングもある程度自由に決められるという点も社債のメリットといえるでしょう。 

企業の信用 

社債の発行に成功すると、企業の信用力が向上する可能性があります。 
信頼性の高い企業として認知され、今後の資金調達が容易になる可能性があります。 

社債発行時のデメリット 

社債の発行には多くのメリットがありますが、次のようなポイントに注意を払う必要があります。

利息の負担 

社債を発行する場合、将来的に利子を償還しなければなりません。 
利子と元本は定められた期間内に返済する義務があり、企業の収益に圧迫をかけてしまう可能性があるため 、それらを視野に置いて計画をたてなければなりません。 

企業の信用 

周囲からの信用を損なうと、投資家からの収益が低下し、 
新たな社債を発行する際の利率が高くなる可能性があります。 
またそれにより債権の取引量や流動性の低下が起こり、企業イメージの低下につながります。 

発行手数料がかかる 

発行手数料のデメリットとしては、企業の直接的な負担となるところです。 
特に大規模な社債の発行や複数回の発行を行う際には、コストがより大きくなる可能性があります。発行コストを正確に評価し、全体の資金調達戦略の中で適切な判断を下す必要があります。 

社債の価格変動に左右される 
企業にとって社債の価格変動は、資金調達コストや信用評価に影響を与える可能性があります。また、市場での社債価格が大きく変動することは企業自体の健全性や方向性見極め、 
適切なタイミングと条件での社債発行を目指す必要があります。

 

社債を発行するタイミング 

企業が社債を発行するタイミングは状況や市場環境によって大きく変化します。 
利益を最大化するためのタイミングは複雑ですが、 
以下の時期に発行することで利益を増大させる可能性があります。 

金利が低い時 

金利が低い時期は借り入れる際の利息負担が軽減されるため、企業はより低コストで借入金を確保できます。 このような状況を利用して社債を発行することで、長期的なコストの節約が期待できるだけでなく、市場の金利が上昇する前に行動することで、金利の上昇に伴う社債を再発行する際の資金調達コストや 既存社債の市場価値の下落などのリスクを最小化することができます。     

成長戦略や投資計画の実行時

企業が新規事業展開や大規模なプロジェクトを計画している場合、 
これに必要な資金を社債で調達することで企業は外部からの資金を得られ、
自社の現金を消費せずに 事業運営や投資が可能となるので、キャッシュフローを安定させることができます。 
また、予期せぬ経営上の困難に備え、社債を発行して資金を確保することも考えられます。    

企業の信頼状態 

企業の業績や状態が良好な時は、信用評価が上昇し、より優位な条件での社債発行が期待できます。 また、良好な信頼状態は投資家やパートナー企業からの視点も高め、 
長期的なビジネスリレーションシップの構築に取り組むことが期待されます。 
資金の必要性や投資予定を考慮して、最適な時期を見極めることが重要です。 

市場環境 

投資家の心理や感情、新しい情報の流入、政策の変更などは、市場の価格や動向に大きな前進がよくあります。 このような市場の状態を事前に確保することは、社債の発行や投資判断を行う上で非常に重要になってきます。 
特に、市場の不確実性が高まる時期には、企業としての戦略的な意思決定が求められるため、常に最新の市場情報を取得することが企業の経済的成長につながると考えられます。 

 まとめ

社債の​​発行は、資金調達の柔軟性低コストが大きなメリットとして挙げられます。将来の利息負担や企業の信用の低下というリスクも存在します。発行のタイミングは、市場の権利や企業確保状態、そして市場環境をしっかりと注視することが求められます。
COURAGEUXでは社債のみならず借入金情報も含めて精緻なデータ管理が可能となっているので、データに基づいた、最適な社債発行時期の意思決定の支援が可能です。資金調達管理に課題のある企業は、こういったシステムの導入も検討すればいいでしょう。

 


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